『ウサギとカメ』の童話でなぜウサギが負けたのか?勝つことよりも強くなってほしい。そんな意味があるかもしれない。
- 2018/06/27
- 勉強になったこと
『一意専心』どれだけカメのように集中できるのか?
童話でウサギとカメというお話があります。あらすじは、ウサギとカメが山の麓までかけっこをしました。陸上でのウサギとカメでは圧倒的にウサギの方が走力が高くて、どんどん先に行ってしまいます。ウサギは油断して昼寝をしていたら、亀が先に追い越してゴールまでたどり着いたというお話です。
小学校の教科書でも『油断大敵』という教訓と、亀のようにコツコツと歩んでいく『努力の尊さ』を説いています。
しかし、もう一つ大切な事があります。それは『ウサギとカメの見ているところ』です。どこを見ていたか?考えさせられます。
この童話ではウサギはゴールでなく、他人であるカメを見ていました。そして、カメはウサギでなく、ゴールしか見ていませんでした。
もし、ウサギがカメをみることなく、ゴールしか見ていなかったらぶっちぎりで到着しました。
もし、カメがウサギをみていたら、姿が見えないくらいに突き放された時に、やる気が無くなって途中で諦めたかもしれません。
『人生の違いは求めているものの違いである』という言葉があるように、自分は何を見ているのか?何を求めているのか?が大切になります。
他人の評価、比較なんて手のひらがいつクルクルと変わるかわかりません。自分の目指すべき道を見つけたら、カメのように愚直に突き進むのが大切ですね。
『一意専心』そんな言葉を思い出しました。胸に刻みたいもんです。
成句 一意専心(いちいせんしん)
他の事を考えずに一つのことだけに力を注ぐこと。
だから、家元ばかりはドンナ事があっても衣食に困らないようにして、芸道の研究に生涯を捧げ、時流に媚びず、批評家に過またれず、一意専心、自己の信念に向って精進せねばならぬ。(夢野久作『能とは何か』)
翻訳
英語: with a single eye; with one’s whole heart
由来
『管氏』
四體既正,血氣既靜,一意摶心,耳目不淫,雖遠若近思索生知,慢易生憂。