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秋月辰一郎氏は味噌が健康の要諦と証言した名医

秋月辰一郎(あきづきたついちろう)氏という長崎県の医師がいらっしゃいました。(1916~2005)

何をされた方かというと、
長崎に原子力爆弾が投下されたときに、
爆心地から1.4キロ離れた病院で被爆者さんたちを
診てくださった方です。

その後、自分の食体験などから、
『食物と体質』の要は『味噌』であると
唱えた方です。

秋月辰一郎氏は幼少期は病弱だった

秋月先生は幼少期は病弱だったそうです。

よく、肺結核や胸膜炎を患っていました。

生まれて20歳まで生きることはできないとまで言われました。

虚弱体質ということもあり、
幼少の頃はよく、肉や卵、牛乳などを
ありがたって偏食したそうです。

しかし、体質はよくならない…。

そうしていくうちに
医学を志すことにしました。

西洋医学や現代医学に失望される

秋月先生は自らの命を賭して
『医学』を勉強されますが、
この現代医学や西洋医学では
自分の病や体質を克服することは
不可能ではないか?と悟るようになりました。

西洋医学に疑問符を抱いた理由は3点。

人間を平均化する医学であること

西洋医学に基づく、
人を平均化して対処する治療には
各々の体質の違いや生まれた風土、地域などがまったく加味されず、
『体質医学』や『身土不二』がそこにはなかったこと。

原因療法より対症療法、手術療法であること

現代医学が原因の根っこを改善するのではなく、
起きた症状や病に対して対処・手術する方法であること。

人間の体質を作り変えることが医学本来の姿であり、
信念であると秋月氏は医学を通して感じることになりました。

栄養学の根拠が不明確であること

栄養学の根拠が本当に人間の身体にとって
正しいのか?多面的に見ることができるのか?
と感じるようになります。

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現代医学の栄養学は人間の生命の源である、食べ物という問題に関して
ほんの一部しか明瞭になっていない、幼稚なものであると判った。

栄養学をそのまま鵜呑みにするのは危険で、虚弱体質の人びとには
栄養学信者が多いのである

---(食物と体質 p14引用)------

栄養学の疑問符は西洋人と日本人の食文化と風土、気候、身体の違い
そして、動物実験によって、人間の栄養学が決定されるといこともこの
著書に書かれていました。

例、白ネズミにある食べ物を食べさせて、
ネズミの体重の増加によって、食品の価値を決めていること。

ネズミが一番大きくなるもの=人間が一番大きくなるもの?

…そんなことを自分の病と
病院に来てくださった患者様を
診ながら日々考えたり、試行錯誤するようになりました。

戦争中も味噌汁によって命を救われる

やがて、日本が第二次世界大戦に突入します。

そして、決定的に味噌が『食の要』ということを自分の体験から
感じます。

戦時中も味噌

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国内に医師が不足していたため、3か月安静にしたのみで、
病床から脱した。

そして、医師として働き出した。

結核があったのにもかかわらず、
軍隊に入隊したり、原爆に被爆したりとした。

その間、相当以上の無理をした。

病弱であったが、 わかめと揚げを
実とした味噌汁が私の身体の要であるから、
自分の病床は悪化しないという確信があった。

また、事実その通りであった。

--(p21~22 食物と体質引用)----------

長崎に原子力爆弾が投下されて、
ナガサキは地獄絵図と化したそうです。

薬も治療器具も爆風などで吹き飛ばされ
まったくありません。

しかし、原爆に被爆して
助けを求める患者様は
たくさん病院に来る…。

顔なじみの患者様、
お知り合いでなければ、
ここから何もかも投げ捨てて
逃げ出したいと思ったそうです…。

『人間が人間を傷つけ、殺し、そしてそれを治療する』

というのは何なのだろう?と
感じたそうです。

また、『仁術』 医療は慈愛とおもいやり

ということも感じました。

原爆病に不思議と秋月先生はじめ、
妻や病院で働く看護師の方はかかりませんでした。

その原因の一つに「わかめの味噌汁」がある
と著書にも書かれています。

『体質と食物』…そして味噌

戦後の復興期になり、食べ物と体質、原爆について
いろんな著書を書かれました。

同じく、さまざまな賞も頂くようになりました。

朝日賞受賞、吉川栄治文化社会賞、日本医師会最高優功賞、西日本文化賞などなど。
また、1986年にチェルノブイリ原発事故が起きた時、
秋月先生のレポート『長崎原爆記』の英訳が
西欧で広まり、味噌の出荷量も爆発的に伸びました。

それまで海外の味噌出荷量は約2トンそこそこでした。

しかし、チェルノブイリと秋月先生のレポート以降は
年間14トンまで出荷量が増加しました。

そんな、秋月辰一郎先生が『食物と体質』という本を
書きました。

わずか、60ページしかありません。

しかし、内容がものすごく濃く、
お味噌と体質医学のこと、
秋月辰一郎氏の考えが詰まっています。

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