オーガニック・無添加・食品のお店

桶の勉強 理論編。

 底板が大きく下に向かってへこんでいる桶があった。

 

底板が大きく曲がっています。

底板が大きく曲がっています。

 それを昨日、味噌を掘り出し、修理するために空にした。

 桶も、弊社では70本ほどの、
 木桶がある。

 一つ一つ直しいくのだが、
 果てしない。

 ビートルズのザロングアンドワイディングロードが
 流れてきそうだ…。

http://www.youtube.com/watch?v=v9XO2jCwLak

 けど、頑張りたい。

桶の名称。

桶の名称。

 ちなみに、ここで、桶の名称を簡単にご紹介。
 桶は接着材などを使用しないで、
 板と板を合わせて、それをタガで締め、
 最後に底板を入れただけの、
 シンプルイズベストな入れ物です。

 上記の写真は
 私がフリーハンドで書いたものです。

 へたくそな絵やな~と思った方、多数いらっしゃるとおもいますが、
 中学の時、美術評価点が2しか取れなかったので、
 お許し下さい。

 側面の板を側板(がわいた)
 その側板を漏れないように締めているのが箍(たが)
 そして、底辺にある板が底板(そこいた)となっております。

 

桶の上部から見た図。

桶の上部から見た図。

 側板と側板が合わさっている部分を正直(しょうじき)
 と言います。
 底板同士が合う部分も正直といいます。

 一般に広い意味では正直といったら、
 正直に言ってくださいとか?
 正直な性格だね。という意味ですね。

 しかし、桶の業界では、
 正直といったら、合わさっている面の部分のことを言います。

 由来は不明らしいが、
 そこに、桶屋の技量が正直にでるから、「正直」と
 いわれているかもしれないらしいです。

 木材の木目が年輪に切られていたら、板目(いため)。
 特徴は変形しやすいが、漏れが少なくいのが特徴。

 桶の世界も奥深く、面白いですね。

 木と会話できるようになるには、
 基本的な知識が必要不可欠。

 修行中の身ですが、
 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
 と春秋戦国時代の孫子がいっていました。

 桶は敵でもなんでもないのですが、
 人生日々、勉強、精進。

 まずは、己を知ることからはじめようかな…。

 素直な心と感謝の気持で有機の味噌作り…。

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