オーガニック・無添加・食品のお店

北海道で無肥料・自然栽培をされている伊藤農園を見学

植物・自然と共存共栄の栽培を目指す伊藤農園の伊藤さん

北海道研修旅行2日目は
無肥料・自然栽培を約18町歩ほどしている
伊藤農園にお伺いしました。

北海道の伊藤農園の伊藤さん

伊藤農園の畑は小量多品種の育て方

北海道で無肥料・自然栽培をされている伊藤さんの畑は
いろんな品種を育てております。

露地栽培で大豆、人参、かぼちゃ、ジャガイモ、小豆、トウモロコシ、
ハウス栽培でなす、ピーマン、トマト、キュウリなど。

ふと気になったので、質問しました。

なぜ、18町歩もの広域面積で
そんなに多品種栽培をされるのか?

一つの作物などに集中して栽培された方が
効率の面ではいいのではないのでしょうか?

伊藤さんの答えは
『効率とか作る立場云々ではなく、植物にとってどんな育て方が
いいのか、作物に聞いて考えたらこうなった』

と教えてくださいました。

そこには、
植物にそんな育て方をしてくれと言われたり、
植物同士の協力関係があり、それが、
はっきりとわかったようです。

植物と会話ができる、作物の気持ちがわかる

そんな伊藤さんは自然栽培をしていて、
作物を会話したり、気持ちがわかる事例がたくさんあります。

例えば、
ある日、ジャガイモの出荷で何トン単位の注文を頂きました。
コンテナにあと10個詰めれば出荷が終わるという時に
先方から注文取り消しの電話を頂きました。

その時は、『不思議だな…あと、少しで出荷できたのに…ジャガイモが行きたくないようだ…』
と感じたそうです。

しかし、数か月後、その取引会社が破たんして、
倒産してしまいました。

もし、ジャガイモを出荷していたら、
お金の回収ができたかどうか…。

『 ジャガイモが行きたくない』と
意思表示したのは、
こういうことだったのか…。

と感じたそうです。

土や作物と会話しよう

そのほかにも、さまざまな事例をお聞きしました。
作付けした人参の約9割ほどがタコあしになってしまうことや…

声かけしていなかったホウレンソウが謝ったら、いきなり甘くなったりとか…。

伊藤さんの言葉はモノつくりの信念と思いがあり、神かかっている

そんな、伊藤さんの武勇伝やモノつくりの思いは
想像できない物凄いものがありました。

悟りの境地にたどり着いた、神かかりなものでした。

農業を楽しもう

メモ帳をまとめてみると…

◆植物や自然界は人間と違って、勝ち負けなしの共存共栄の世界。
→育て方も排除するやり方ではなく、どうやって向き合っていくか…

◆雑草は先住民
→育てたい作物はまず、先住民の雑草くんの理解が必要

◆自分が作っている=×、モノつくりは生かされている、と考えるべき…。
→作物は、お天道様や土、水が育てるもんさ

◆理屈云々ではなく、直感で感じろ
→ガンダムでいうとニュータイプですね(笑)

◆言葉や言だまは大事
→作物にお声かけすると商品がまったく違う。

などなど、こだわりと信念がお伺いできました。

中でも印象深かったことは
コップに半分の水が入っているとします。

ある人は
『半分しか水が入っていない』
と感じる人もいれば、
『半分も水が入っている』
と感じる人もいる。

感謝の気持ちがあれば、
自然と後者の考え方になるんだよとこのと。

そんな、伊藤さんの育てた
作物はすごいと感じた。

まざに『自然栽培の巨匠』と
呼ばれるくらいですね。

ナスの花がきれい

ナスの花もきれいですね。

伊藤農園での自然栽培での大豆の育て方

自然栽培での大豆の育て方に興味があるので、
伊藤さんのところではどうやって
大豆を栽培されているのかお伺いした。

要点は
◆土寄せはしない

◆播種後、除草の為に土を『動かす』
→土寄せとは違う

◆ 花も咲き、大きくなったときに、手取りで
大豆畑に入る。

などなど。

伊藤さんの大豆畑は根粒菌がたくさん

大豆の生育状況もよく、根粒菌もこれでもかというくらい
ついていた。

自社畑で育てた大豆を引っこ抜いて持ってきたので見てもらった。

今年は大豆の葉が食べられているのが多かった。
大豆の葉が食べられてしまうのは
『虫』の問題。

虫の発生はどうなっているかは
わかり兼ねるが、気温と水が関係しているのでは?

という結論になった。

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