『伝統と革新』とは何か?サントリーさんの伊右衛門という商品で考えてみた。
- 2018/02/01
- 紘一郎のプライベートな話
カンブリア宮殿でも紹介されたサントリーさんの『伊右衛門』
先日、DyDoさんとの記事を書きましたが、古くから親しまれているお味噌がこれからどうなっていくのか?そんなことを考えてみました。
『伝統と革新』というのは、よく耳にするフレーズですが、いつもこの言葉をきくとサントリーさんの伊右衛門という商品を思いだします。
理由は新しいお茶の道が開拓されたからです。
緑茶でのトップメーカー、トップ商品は皆様もご存知の伊藤園さんのおーいお茶。この圧倒的トップシェアの牙城をサントリーさんが崩したかったことから始まります。
しかし、いろんな商品を販売しますが、伊右衛門を販売するまでは鳴かず飛ばず。
どうしてか?と紐解くと、専門性の違いが顕著になりました。
伊藤園さんは静岡のお茶メーカー。サントリーさんはウイスキーやビール、ウーロン茶、缶コーヒーを作っている総合飲料メーカー。そんな消費者イメージがあることが判明しました。
同じお茶でも伊藤園さんは専門性がある。サントリーさんは、他のヒット商品(ビールやウイスキー)が逆に足かせになっている事が判明しました。
そんな中、京都の福寿園さんに白羽の矢を立てます。
最初は福寿園さんは前向きではないようでした。誕生秘話はこちら
しかし、お互いが『新しいお茶の道』を求めて商品化にたどり着きました。
今では緑茶市場で第二位に位置づけている商品になったようです。
お味噌もはじめ、伝統産業的なものはこのような形で異業種の方々とのコラボが次々と生まれていくと感じました。
現にマルカワみそでは阪神百貨店さんや鎌倉の建長寺さんとのコラボ企画や大手さんや異業種、同業種さんとのコラボ企画が増えていっています。人のご縁に感謝しかありません。
お味噌は確かに消費が減っているかもしれません。しかし、破壊と再生、再定義が起きている。そんな風に感じました。