オーガニック・無添加・食品のお店

添加物とインターネットは似ているかもしれない。光と影の部分から考えてみた。

食品メーカーの視点から考えてみる物事の『光と影』

2月の大雪の時に、いろんな情報があり、いろんな事を考えて、感じました。これだけはブログの記事にしておこうと覚え書きしていた内容をまとめてみました。

テーマは『添加物とインターネットについて』ということです。

結論から申し上げますと、私は添加物は悪者ではないと考えています。大切なのは添加物とどう向き合うのか?ということです。(基本的に添加物を摂取する食生活はなるべくしないように心がけています。)

そして、便利なモノの代名詞であった添加物が後になって危険性が判明したように、今、便利なモノの代名詞でもある『インターネット』もそうなる可能性があるということです。

インターネットもすべてが正しいとは思わないですし悪でもないと考えています。インターネットとどう向き合うのか?それが大切だと思っております

そして、過去があっての今のモノ作り、今があってこその未来のモノ作りがあると信じています。

添加物は悪者ではない。~消費が時勢と生産をうむ~

皆様に1つ質問をさせてください。食べ物屋さん、食品メーカーで一番大切なことはなんだと思いますか?

いろんな立場、視点での考え方があると思います。安全安心、美味しいこと、価格、簡単、便利、利便性などなど。お客様のニーズによって様々です。

しかし、一番大切で外せないというポイントがあります。
ボウリングで例えるならば、センターピンと呼ばれるものです。
センターピンを外すとストライクはとれないです。

例えるならば、お医者様は患者様を健康にすること。床屋さんは髪を上手にきること。飲食店は美味しい料理をタイミングよく出すこと。販売店でしたら欲しい商品を適正価格で提供すること。企業は会社を継続すること。

ではお味噌屋さんは?という問いには『安定して美味しいお味噌を提供すること』それに尽きると思います。

毎回ボウリングの玉を安定してセンターピンに向かって投げれたら毎回ストライクはとれなくても7割~8割のピンを獲得できると思います。(それが一番むずかしいのですが、、。)

一昔前、いや、今でもですが食品添加物はそのセンターピンにむかって食べ物の生命線でもある風味と価格に大切な生産性を著しく向上できました。ダシをひかなくても、カツオ風味の旨みがでる魔法の粉。常温でもカビが生えなくなる液体。砂糖の何百倍もの甘みがでる甘味料。
美味しいものを作りたいメーカーにとっては便利で大変重宝されたと思います。

例えば、都内で美味しいラーメンを作りたいと考えている店長さんがいたとします。鶏ガラスープなどはグツグツと何時間も煮込まないといけません。ロスや品切れも発生するかもしれません。もしかしたら、煮込む臭気で周辺の住民さんから苦情が来るかもしれません。一杯のラーメンスープの原価が非常に割高になるかもしれません。手間ひまかけた高価なラーメンは美味しいかもしれませんが、売れないかもしれません。そこで添加物を用いたラーメン専用の濃縮スープが用意されていて、安価で、安定して、簡単に、美味しく提供できるとしたら、その店長は後者のラーメンスープを採用するかもしれません。
添加物だから良い悪いではなく、『美味しい食べ物を作りたい』と考えた時の心構えだったり、姿勢なのです。

そんな時代が一昔前までありました。今もそうかもしれません。

そこから、時代が変わって添加物が大量に使用されている危険性をお客様が知るようになりました。

そうなると、添加物を見る目も変化していきました。次第にお客様の消費行動が変化しているのを私は食品メーカー側から感じるようになりました。

そんな時代背景があります。

ラーメン屋の店長や食品メーカーさんたちは『お客様のために』そんな事を想って一生懸命企業努力されています。

もちろん、無添加の食品メーカーさんなども『お客様のために』そんな事を想って一生懸命企業努力しています。

目的は同じなのです。ただ手段が違うだけなのです。
これが添加物の光と影なのです。

添加物とインターネットの共通点~便利なモノ~

上記の添加物とインターネットは非常に酷似している部分があります。

それは、『簡単・便利、急速に、革新的に』という部分です。非常に光の部分に焦点があたり過ぎているように感じます。

添加物の黎明期も『こんなに便利なモノはない!』と称賛されて食品業界に技術革新が起きました。

インターネットも『こんなに便利なモノはない!』と称賛されてIT業界や私達の生活に技術革新が起きました。

こうやってインターネットを通じてお味噌を販売したり、ブログなどの情報を発信できることは非常に素晴らしいことだと思います。

また、計り知れないインターネットの底力を感じる事があります。インターネットは素晴らしいものです。
インターネットから沢山の出会いやご縁、もちろんビジネスチャンスも生まれました。生産性も向上しました。これは事実です。

では、影の部分はインターネットにはどのようなモノがあるのでしょうか?

よくサイボーグや人工知能によって人間が支配される映画がありますね。その可能性が否定できませんが、今の2108年では私は想像ができません。

しかし、はっきりと確信に近いことがあります。それは、特定の企業に情報が集約しているという事です。


PCやスマートフォンの普及が著しい昨今では特定の企業にとてつもない情報が集まっています。しかも、PCというのは情報を記憶、検索する事対して人間より遥かに優秀です。

自分もそうなのですが、WindowsやiPhoneを使っている以上、PCやスマホの情報はすべて記憶され、情報が1つに集まっていると言っても過言ではありません。

どういうことかと言いますと、これからの情報化社会では情報の量と質をどれだけ把握しているのか?が大切になっていきます

特定の企業がその情報を悪用とか政治的駆け引きに使うということを言っているわけでは決してありません。しかし、例えば、私が特定の政治観や倫理観、宗教的思想をもっていて、パソコンの情報侵入に得意な人間でしたら、情報が集まっている場所を狙いたくはなります。

また、情報はお金になりますね。

これからの世界は情報1つでもいろんな事ができます。たった1つの情報で1人の人間を失脚することも可能です。世論を変えることも可能です。争い事の火種を作ることも可能です。企業が不利益になるようにすることも可能です。
逆もしかりです。1人の生命を救うこともできるかもしれません、争いの無い、愛に満ち足りた平和な世の中を作る事もできるかもしれません。。三方よしの経営が営むことも可能かもしれません。

その情報が特定の企業に集まっている構造になっています。自分がある情報によって判断したことかもしれませんが、実は情報によって手のひらで動かされている可能性もでてきます。インターネットのすごい可能性とパワーを感じました。

今は便利なモノの光の部分の恩恵がありますが、影の部分がどのようになるのか?今は誰もわからないです。

しかし、全てはリスク(発生する危険)とベネフィット(得れる利益)の天秤です。

その天秤をどう捉えていくのかが大切だと私は感じました。

その中で正解はないと考えています。その選んだ道を正解にする生き方を送るのが大切だと感じました。

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