オーガニック・無添加・食品のお店

『年輪経営』という言葉をご存知でしょうか?大木が年輪を刻むが如くの経営スタイルがこれからは大切になるであろう。

長野県の伊那市に日本のトップ企業が注目する会社があります。その名は『伊那食品工業』

長野県の伊那市にある伊那食品工業という会社をご存知でしょうか?素晴らしい会社です。『あの会社ってどんな会社?』という質問に対して『売上がある会社ですよ』や『大きな会社、勢いのある会社』といった類の答えでなく、『いい人が働いている、いい会社ですよ』と返事が返ってくるような会社です。

私もこれまで何回か伊那食品工業様にお伺いしました。

年輪経営とは?

年輪経営とは伊那食品工業HPより引用

「 年輪 」 自然に学ぶ

社是にあるように、会社、経営の目的は 「 社員の幸福を通じての社会貢献 」 であると思います。

企業は永続的に安定成長することによって、より多くの人々を幸せにできると信じています。
ゆるやかな末広がりの成長をつづけて、永続する企業であること。 これが私たちの理想です。

末広がりの成長を目指すには、急激な成長は抑えなければなりません。 世の中を見渡すと、急成長を望む経営が、多くなされている事に気づかされます。 急成長には、その後に必ず急激な落ち込みが伴う事を歴史が教えているにもかかわらずです。 急で、無理な成長の結末として、社員や仕入先、納入先が路頭に迷い、工場閉鎖などによって地域に迷惑をかけている会社が後を立ちません。 末広がりの成長を続けて、永続するためには、急成長はマイナスだと思います。

大木が年輪を刻むが如く、企業が永続的に安定成長する姿を目指していることです。

日本のリーディングカンパニーでもあるトヨタ自動車も経営役員達が勉強しに伊那食品工業までいきます。

豊田社長が率先して年輪経営を勉強しています。

ある方のブログに素敵な記事がありましたので、引用させていただきます。

塚越会長は
「人間の営み、経営は何の為に行っているのか、それは働く人々の幸せの為にある」
「働く人々が幸せになる為には会社は利益をあげなければならないが、利益は手段であって、利益を目的とした経営は間違いである」
という強い信念で語っていました。

塚越会長は利益は人間の体から出る「うんち」である。
健康な体であればきちんと「うんち」が出るように健全な経営をしていれば「利益」は自然と出ると言っています。

そして、自らの野心は
「社員を一人もリストラしない、人のよい商売をしても事業は存続できるという証明をすること」
であると語っていました。

そして実際にこの野心は現実のものとなっています。
塚越会長は自らの経営を「年輪経営」と表しています。

時代背景からこれからの企業の在り方を考えてみる


画像参照岐阜経済大学

この日本という国は戦後の焼け野原から食料がない時代がありました。復旧、復興時代ともいえます。

そして、高度経済成長があり、先人達の絶え間ない不断の努力によってモノの豊かな時代がありました。大量消費、大量生産時代ともいえます。

その後高度経済成長の終焉をむかえます。安定成長期のあと、日本は経済分野にとっては見通しの不透明な時代がやってきます。失われた10年、いや20年とも言われております。

この50年でも、働き方や企業の在り方は姿、形をどんどん変えていきました。

復興期は食料や物資が不足しているので、とりあえず働く。モノを作る。そんな時代でした。

高度経済成長になると、その作ったモノやお金の価値がどんどん高まる時代でした。

働いたら、働いた分だけ収入や資産が増えたと言っても過言ではありません。いい大学からいい会社、いい会社からいい給料と地位によって、いい人生が保証される。そんな価値観もありました。

その後は、オイルショックがあり、経済の大きな発展は見込めなくなりました。

しかし、モノはたくさんあふれているようになりました。衣食住は一昔前と比べても格段に向上しました。ある程度の不自由ないモノで溢れた、便利が生活基盤に組み込まれた衣食住で育った平成世代がこれからの次世代、経済を担います。

では、この高度経済成長の後は何が大切になるのでしょうか?

私はモノではなく、心の部分の充実感、重要性を声を大にして問いたいです。

これが次世代の経済成長だと私は捉えております。モノではなく、人間としての、心の部分での経済成長、富の形成がやってきます

年輪経営や塚越会長のお言葉を聴いてそんな事を確信しました。

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