昭和2年生まれの会長。

お盆前の出来事でした。従業員さんから携帯に連絡がありました。『会長さんが農協行くっていって、北の蔵に来ていますよ～。（母親が不在でしたので）付き添いの従業員さんも困っています～。専務ちょっと来てください～』

ちょうど、仕事で大切なお話をしていた時でしたが、急きょ北の蔵へ。

バタバタしていて余裕がない時だったのと、二人で会長と話してしまったら堪忍袋の緒が切れそうだったので、看護師さんの経験もある従業員さんも一緒に来てもらうことにしました。

会長が農協にクルマを買いにいくんじゃ～と言って、付き添いの従業員さんを振り払って、殴りかかろうとしていた。非常に興奮していた状態でした。

しかも、会長のおむつからは大きなお便りの香りがしていた。『会長。農協行くのはいいけど、いっぺんおむつ変えてからいこさ。おじちゃんうんちしてるげ。』

『宏（父親の名前）はやかましいんじゃぃ。行くったら行くんじゃ～』と逆にエキサイト。

自分も会長の行動に「むかーぁぁぁぁ」と頭に血がのぼって来てしまった。どたまかちなぐったろか～と思いました。従業員さんにあかん本当に怒りそうや～というと、従業員さんがなだめてくださった。

付き添いの従業員さんがいなかったら、会長に暴力行為をしてしまったかもしれません。。。その後、病院（？）から帰ってきた母親が来てくれました。

30代の自分が90歳の会長をどついたりしたら、とんでもなかったと思います。人の温かさに触れた瞬間でした。

幼い時に武生菊人形やディズニーランドに連れて行った会長との思い出がありますが、会長が痴呆になって、人格が変わっていくな～と感じた瞬間でした。

デイサービスも利用していますが、母親は会長の世話をしていてすごいと感じました。