味噌屋が教える手作り甘酒を美味しくしてかつ長持ちさせる『火入れ』

簡単!甘酒の作り方まとめ

魔法瓶を使っての甘酒の作り方」など紹介しましたが、それで出来上がった甘酒は十分すぎるくらい美味しいです。

しかし、滋養豊かな甘酒は雑菌も繁殖してしまったりします。もう一つ手間をかける事で甘酒は保存も効いて、より美味しくなります。本日はそんな方法を紹介しましょう。

甘酒の火入れ方法

甘酒が美味しくなる3つの理由

甘酒を火入れするには3つの理由があります。簡単にですがまとめてみました。

  • 甘みが強くなる
  • 香りがよくなる
  • 保存が効く

このように、火入することで甘酒自体が美味しくなり、更に日持ちするようになるのです。冷蔵庫内に保存しておくと2週間~1ヶ月は日持ちします

出来上がった甘酒をナベに入れて加熱します

では出来上がったばかりの甘酒をナベにいれて加熱していきましょう。人間にとって栄養豊かな甘酒は雑菌や腐敗菌にとっても栄養満点のすみかになってしまいます。

こういった変化が起きないよう、火入れをするというわけです。これでしばらく保管しても酸っぱくならないおいしい甘酒ができてしまうのです。

中火で加熱していこう

普通に加熱していただければ大丈夫です。最初は中火くらいで加熱していきましょう。

一煮立ちして出来上がり

甘酒は、グツグツと沸騰させる必要はありません。写真のように一煮立ちしたら火をとめて出来上がり。温度で言うと70度を10分くらい保ちましょう。

動画でもご確認いただけます

動画でも確認していただけると、火入れ方法がよくわかると思います。全体で1分30秒ほどの短い動画です。ぜひご覧下さい。

火入れをした甘酒はうまい!

甘酒の火入れは時間にして5分もかかりません。早ければ1分、2分で出来てしまうくらい超短時間でできます。そしてその出来上がった甘酒はマイルドで口当たりもよくなってとにかくうまい。

ただ当店の麹100%で甘酒を作ると、甘酒が甘くなりすぎるので、豆乳などで割って飲むと美味しくいただけます。他には、十分すぎるくらい甘いので砂糖の代わりにお菓子作りなどでご利用いただけます。

甘酒自体も簡単にできるので「魔法瓶を使っての甘酒の作り方」など参考にしてぜひ甘酒作りお試し下さい。

もちろんすぐに使い切る方や、酵素は活きたまま頂きたいという方は火入れをせずに、甘酒を頂いても問題ございません。

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
高校卒業後、日本料理の勉強がしたいと思い辻調理師専門学校入学。
日本料理特待生制度合格、2006年卒業生代表として答辞を行う。
大阪の梅田にある日本料理店に就職し、日本料理を学ぶ。
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
NHK文化センター様 味噌作り教室の年間認定講師

これからも健康に貢献出来る商品作りを続けてまいります。