簡単!味噌屋が教える失敗しない手作りみその作り方
有料の手作り味噌教室の動画を無料で公開
1時間17分ございます。カビを発生させない3つのポイントは必見↓
分かりやすい4分の味噌作り方動画↓
手作り味噌をお作りになられるのでしたら、美味しく体に良いお味噌を作りたいですよね??
マルカワみそは、日本で最高級の原料をご用意しております。
創業1914年から約107年間以上味噌作りで商売をさせていただいて、たくさん『おいしい』とお褒めの言葉を頂いております。
これから味噌作りを初めてされる方の参考になれば大変嬉しく思います。では下記ご覧下さい。
目次
米味噌以外の作り方
味噌作りで用意する物

お味噌の材料
(出来高約6キロ = 味噌汁 375杯分(味噌汁一杯16g)) 仕込みの目安 »
マルカワ味噌が推奨するお味噌の分量は下記の通りです。
違う分量で作りたい場合は、下記URLで分量計算ができます。
出来り量の材料計算はこちら »
出来高約6キロ | 甘口 | オススメ中辛 | 辛口 |
---|---|---|---|
大豆: | 1100g | 1300g | 1500g |
麹: | 2600g | 2000g | 1800g |
塩: | 750g | 750g | 750g |
準備する道具
まぜる容器: | 大きめの容器 |
---|---|
煮る道具: | 圧力鍋or大きめ鍋 |
つぶす道具: | ミンサーor ガラス瓶or手で潰す |
熟成容器: | タッパー、エンバランス容器 or 木桶 or 陶器の瓶 |
中蓋: | 落とし布 or ラップ or 和紙 |
重し: | 2リットルペット(水入り) or 石 |
このレシピはマルカワみそに代々伝わるレシピです。
市販のお味噌と比べると麹の割合が多く甘みが強いお味噌が出来上がります。
『大豆、麹、塩』を別々に用意していただいても結構です。
またマルカワみそでは、あらかじめ手作り味噌の材料がセットとなっている『手作り味噌セット』もご用意しております。
味噌作りにおける大豆は非常に大事
ご家庭での味噌作りで一番大切なのは『豆の炊き』でございます。
この豆の炊き具合によってお味噌の色合いや風味、香り、そして柔らかさも決まってしまうといっても過言ではありません。
良質な大豆で味噌を仕込みたいですね。
手作り味噌における良い大豆とは?
- 大豆の粒が大粒であること
- よく水を吸う大豆であること
- 煮あがりの食味が良い大豆であること(食べておいしい大豆であること)
大豆がよく水を吸わないと柔らかく煮ることは不可能です。
そして、食味の良い大豆でないと、味噌にしてもおいしくなりません。
まさに『素材に勝る技術なし』ですね。
無農薬有機栽培の大豆はこちら>>
二日間にわたる手作りみその仕込み
味噌作りの仕込みは一日だけでは終わりません。
二日間にわたってお味噌を仕込みます。味噌作りのスケジュール、工程は下記の通り。
味噌作り前日の作業
- 大豆をよく洗う
- 大豆の3倍量の水につける
- 18時間以上水につける
味噌作り当日の作業
- 大豆を煮てつぶす
- 潰した大豆に塩と麹を混ぜ合わせる
- 容器に入れて保管
大豆に十分に水を含ませる必要があり、根気よく水が大豆に浸透するのを待たないといけません。
『根気よく待つ』これが味噌作りにおいて重要です。
美味しい味噌の作り方 手順紹介
それでは詳しくお味噌の作り方を確認していきましょう。
手作り味噌の大豆はよく洗う
大豆は大地の恵みの農産物なので、見た目はキレイに見えても汚れている場合があります。
お米を研ぐような要領で小量の水で豆と豆をこすり合わせるように洗っていきます。
目安は水がキレイになるまでです。たいてい3回洗うと水が澄んでいきます
そして、大豆の乾燥重量の3倍以上の水を用いて浸漬をします。
大豆一キロでしたら、水は約3リットル必要になりますね。
大豆を18時間水につける
手作り味噌の当日、朝の10時豆を焚きたいのでしたら、前日の14時には大豆の水漬けまで終わっていなければなりません。
大豆には芯まで水を吸ってもらわないと、炊きあがりがよくありません。
初めての味噌作りだと、どの程度で大豆が水を十分含んでいるのか判断が難しいと思います。
そこで下記のように大豆の浸漬具合の写真を用意させていただきました。
浸漬具合で変わる大豆の大きさ
上記の写真は左から大豆を漬ける前の大豆、10時間後の大豆、18時間後の大豆となっております。
このように、十分に水を吸った大豆は大きさ、艶とともに違いますね。
それを水によって柔らかく仕上げるので、十分な吸水は必要になりますね。
ただ見た目の大豆の大きさだけじゃ芯まで水が浸透したのかわかりません。
そういう時には何個か大豆を割ってみましょう。
大豆を割って芯を確認
18時間後、水につけた大豆の粒を割ってみて芯があるかないかを判断します。
左側は大豆の芯があり、右側は芯まで吸水された写真です。
芯があるとどうしても、中まで火が通りにくく、硬さにムラが出来てしまいます。
大豆の炊きあがりがうまくいきません。
大豆は時間をかけて水につけておきましょう。
十分に吸水された大豆は鍋の水位もひたひたが適量
前日作業で豆をつけ終わったら、水を替えて、鍋に大豆を入れていきます。
その時に、鍋の水位ですが、十分に水をすった大豆で炊けば水の水位は
『ひたひた』くらいでちょうどいい感じになります。
味噌の大豆を煮る時は大鍋か圧力鍋で煮上げる
大豆を圧力鍋か大鍋で煮上げていきます。
大豆の煮上がり時間
- 圧力鍋にふたをして強火にかけて、圧がかかったら弱火にして4~5分、火を止めます。
圧力が自然に下がったら蓋を開けます。 - ただ圧力釜の能力によって圧をかける時間が変わる事がありますので、お客様の圧力釜の取扱説明書を見てくださいませ。
- 大鍋 沸騰してから、弱火(水温が95度以上になる火加減)で3時間ほど。大豆の商品によって炊き上がる時間が若干左右します。
大鍋の場合、弱火(水温が95度以上になる火加減)でアクを取りながら煮上げていきます。水位は蒸発などもあるので保つように。
圧力鍋だと容量が大きいものが少ないので、今回の分量だと小分けに4回くらい煮る必要があります。
大豆の皮について
大豆を炊くと豆の皮が出てくるというご意見をいただきます。
大豆が煮上がりましたら、皮はそのまま潰して、仕込み味噌に混ぜて頂ければと結構です。
大豆の煮あがりは親指と小指でつぶれるくらい
この時の豆がおいしいと、味噌もおいしくなります。
豆の煮あがりは、親指と小指でつぶれるくらいの硬さがちょうどいいです。
正確にはキッチンばかりで一粒に圧をかけて500グラム前後(450グラム~550グラムは許容範囲)でつぶれるくらいが理想的です。
大豆を人肌まで冷ます
あつあつの大豆を、冷水にさらして人肌(35度くらい)まで冷ましてください。
豆は手で潰したり、ビンや機械で潰す
大豆を潰す時はビンでたたいたり、手で潰したりしていきます。
豆の量が多ければ多いほど、大変な作業になります。
大豆が乾燥重量で5キロ以上ですと、機械を使ったり、大勢で仕込まれた方がいいかもしれません。
大量の大豆を潰す『豆ミンサー』
マルカワみそには豆を専用に潰す機械『豆ミンサー』があります。
機械を使うと短時間で均一に綺麗に潰れます。
大量のお味噌を仕込む時など、活躍間違いなしです。
豆ミンサーについて説明した記事もございます。
潰した大豆と塩きり麹を混ぜ合わせる
大豆を潰したら、あとはもう一息です。
麹と塩を混ぜたもの(塩きり麹)に、大豆を混ぜ合わせていきます。
この時に、大豆と麹、塩をよく混ぜ合わせましょう。
この時の混ぜあわせた硬さは『耳たぶくらいのやわらかさ』が理想と言われております。
手作りみそ、カビを発生させないための3つのポイント!
①空気と触れさせない事。
みそは、空気を嫌がる食品です。空気と触れないように重石やチャック式袋で空気をしっかり抜きましょう。
➁塩分を下げない事。
減塩タイプの味噌にすると、カビが発生しやすくなります。
毎日、味噌や味噌汁を飲んでも高血圧にはなりません。
③水分を入れすぎない事。
理由は、水分を入れるほどカビの発生がしやすくなるためです。
大豆を煮た場合は、水や煮汁は入れなくても丁度良い固さのお味噌に仕上がります。
大豆の煮汁を入れるメリット、デメリット!
マルカワみそでは大豆を煮た場合は、煮汁や水は入れないように教えております。
大豆の煮汁を入れるメリット 手作り味噌に大豆の風味、旨味、甘味、栄養素が加わります。
大豆の煮汁を入れるデメリット 仕込み味噌の色が悪くなる。
煮汁を入れるか入れないかは、お客様の好みになります。
手作り味噌を容器に移すために団子状にまとめる
混ぜ合わせた味噌を団子状にします。
写真のように、押しこみながら詰めていきます。団子を投げ入れても問題ありません。
容器に詰め込みました。容器は何でもいいのです。
越前焼きのかめ、琺瑯、タッパーでも同じように仕込みます。
空気に触れないように落とし布やラップ、中蓋をする
空気に触れないように落とし布や落としラップをします。
今回は「越前和紙」を使いました。
中蓋を敷きます。
出来上がり重量の約3割ほどの重さの重石を乗せます。
この時に、石でなく、水を入れたペットボトルなどでも可能です。
なぜ重しをしないといけないのか?といいますと、カビが生えやすくなるからです。
(⇒手作り味噌にカビを生やさないコツについて)
重石がいらない味噌の仕込み方について
3kgのチャック式袋でしたら、空気をしっかり抜く事が出来るので重しをする必要がございません。
チャック式袋の説明動画↓
透明の容器ですので、仕込んだ味噌の発酵の具合も分かるのでおすすめです。
小学生になる前の6歳児がチャック式袋を使って、手作りみそを作りました↓
約10カ月ほど寝かして、手作り味噌が出来上がります。
常温で保管して約10カ月ほど寝かしておくと、おいしいお味噌が出来上がります。
保存場所は直射日光の当たらない冷暗所が適しております。
流し台の下、物置、玄関、床下収納などに置く方が多いです。
暖房設備や夏場の暑い時期が強くなると、熟成もその分早くなります。
お味噌の熟成変化について仕込んだお味噌はどのような熟成変化をするのか?と記事をまとめました。
※天地返しについて
天地返しとは、味噌を他の容器に移し替えて、名前の通り味噌の天地を返すことです。
天地返しのメリット、①味噌が均一になる。➁発酵が促進される。
天地返しのデメリット、手間がかかる。
天地返しはしなくても美味しいお味噌になります。
天地返しは、味噌を仕込んで3カ月後くらいにして頂ければ結構です。
『みんなおいしいお味噌になってね!!』 『ありがとう!!!』
美味しいお味噌が出来上がったら、桶から別の容器に移して冷蔵保存してお召し上がりください。
味噌作りの材料販売中
販売ページ
味噌作りの材料については、スーパーなどでも入手可能です。
また当店マルカワみそでも味噌作りの材料を販売しております。当店の商品はすべてにおいて、農薬不使用、化学肥料不使用の材料を使っているため、スーパーのものに比べると価格は高いです。
手作り味噌は材料で味が変ります。
「良い原料を選ぶという事が、美味しい味噌を作る技術です!!」
もしご興味ございましたら上記リンクよりご利用いただけると嬉しく思います。
いつ味噌作りをすればいいのか?
詳しく説明した記事を作りました。
よろしければご覧くださいませ↓
味噌作りのベストな時期はいつ?味噌のプロが徹底解説!!
お味噌を仕込みたいけど、置く場所が気になる方へ
日本でもお客様の手作り味噌をお預かりして熟成、醗酵するお味噌屋さんはマルカワみそだけです。
理由は手作り味噌ライフをもっと敷居が低く、楽しみやすい環境にしたいからです。
詳しい説明はマルカワみそのお預かり蔵の説明ページに掲載されております。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。
柴咲コウさん、押切もえさん、福井のカズさんがマルカワみその手作り味噌セットで、手作り味噌を仕込まれました。
味噌作りの様子をYouTubeで動画を公開しております。
もしよろしければ、検索して頂きご覧くださいませ。
無料で味噌の作り方のご質問、ご相談に対応しております。
手作りみそのご相談でしたら、マルカワみそにお任せください!
味噌作りにおいてよくある質問
- 手作り味噌にカビが生えてしまいました。どうすればいいんですか?
⇒手作り味噌のカビについてまとめた記事や動画がございます。 - 味噌が固めにしあがったのですが?
⇒手作り味噌の固さについて説明した記事がございます。 - 減塩タイプのお味噌を作りたいです
⇒味噌料理をつくるとき、大量に味噌を使うことはないので、塩分の量は多くはなりません。
味噌汁1杯では約1.4gで少ない方です。1回の食事に1杯なら食塩摂取量の目安とされる塩分量(男性9g未満/女性7.5g未満)を味噌汁のためにオーバーしてしまう心配はありません。また、塩分が気になる方は味噌の計算フォームがあります。こちらのフォームの塩分濃度11%に設定したお味噌で仕込まれるとよろしいです。防腐の役割もある塩分を下げすぎて味噌を仕込むと酸っぱくなる可能性が出てきます。 - 食べごろはいつですか?
⇒お味噌の食べごろはいつなのか?という記事をまとめました。 - 保存場所はどのような場所がいいのですか?冷蔵庫でお味噌になりますか?
味噌の保存場所は直射日光を避けて冷暗所に置いて下さい。夏場の時期に熟成が進むので冷蔵庫にはいれないで下さい。 - 味噌の容器はどれくらいの容量を用意すればいいのですか?
⇒味噌6kg作るのに大まかですが7リットル位の容量でちょうど8分目程になります - 味噌作り初心者なのでわからないことがわからないです
⇒味噌作りについてまとめた記事Q&Aがございます。
この記事を読まれた方は、以下の記事も読まれております。
味噌作りについて書いた記事です
- お味噌汁の温度のベストは??酵素が壊れてもいい??【味噌講座】
- 火力をつかわず自然の力で作った塩田結晶塩
- 【6歳でもできる】簡単!手作り味噌の作り方【10分で出来ます】
- 天日湖塩について
- 手作りしたお味噌の水分が足りない気がします
- お味噌にはコレステロールを低下する効果があります
- 【よくある質問】お味噌に出てきた白いカビのようなものは何ですか?
- お客様が仕込んだ手作りみそのご相談にのります!
- 味噌作り教室で使用されているテキスト
- 忙しくて手作り味噌が作れない方へ マルカワみその提案
- ひよこ豆で作る手作り味噌の作り方
- プロが教える美味しい麦みその作り方
- 黄色大豆と黒大豆、そして青大豆の違いをまとめてみた
- 仕込んだみそを別の容器へ移し替えてもいいですか?
- お味噌の熟成は長い方がいいのですか?
- 味噌作りに用意すべき仕込み道具
- お味噌は三礎(味礎、身礎、美礎)である
- 手作り味噌が心にも身体にもよい5つの理由
- 手作り味噌は仕込んだ後、どのような発酵過程になるのか?
- お味噌に含まれるコリンという成分は二日酔いに効果があります
マルカワみそでは味噌作りを応援してます。わからない事ございましたら気軽にご質問ください。