木桶のお手入れ


木桶のお手入れについて

木桶は正しく使えば、何十年とお使いいただけます。当店では、木桶は3kgの規格から取り扱いがございます。もしよろしければこちらからお買い求めくださいませ。

木桶の仕様

木桶の仕様

当店取り扱いの木桶は桶本体・樽材に適材となる吉野杉を使用しております。国産の厳選された素材でございます。漏れ防止のため、桶内部に渋柿(渋柿の実を絞ってとった液)を塗っており、これは固化するまでに2~3ヶ月かかります。

そのため拭いたときに布に薄く色がつくことがありますが、お味噌の仕込みにはすぐお使いいただいて問題ございません。渋柿は古来より酒造用桶内部に塗るもので、木のアクなどを抑える効果もございます。

木桶使用前のお手入れについて

木桶の使用前のお手入れについて

お手入れのポイントは下記の通りです。

  • 洗ってから使用する
  • 長時間漬け置きしない
  • 化学洗剤を使わない

使用前には軽く水またはお湯でサッと洗ってから使いましょう。ただし水やお湯に長く(5分以上)漬け置きしますと、黒くなったり、竹の輪が切れることがありますのでご注意ください。また化学洗剤を使用すると変色しますので絶対に使用しないでください。汚れが気になる場合は、さらし粉と亀の子たわし、またはナイロンパッドで洗ってください。

桶に巻いてある竹のタガは本物の京都の新竹を使っております。使用しているうちにヒゲが出てきますと刺さる危険がありますのでご注意ください。ヒゲは亀の子たわしや歯ブラシでササッとこすりますと綺麗になります。素手で取ったり、擦る行為は避けてください。

使用中の保管について

使用中の保管について

桶はデリケートな商品のため温度変化に敏感です。保管は直射日光を避けた冷暗所が最適です。漬物小屋や地下室、マンション等では、キッチンの流し台の下などがおすすめです。風通しの良い玄関でも構いません。

味噌の溜まり液について

味噌の溜まり液について

桶を長年使いますと、気候、湿度、そして浸透圧の関係上どうしても味噌の溜まり液がにじみ出る場合があります。にじみは周囲の湿度と反応して水滴となり、漏れているように見えます。その時は桶の下に受け皿を置いてください。

使用後のお手入れについて

使用後のお手入れについて

使用後は洗わず、袋などに入れて冷暗所で保管します。そして、使用する際に水またはお湯で洗い、軽く水気を拭きとってからご使用ください。

使用後すぐに洗わない理由は、木桶は使用していないと乾燥してタガが切れてしまうためです。桶内に付着している少量のみそが乾燥を防ぎます。すでに洗ってしまった、または洗って保管をしたい場合には、日陰で乾燥させた後、冷暗所にて保管してください。

白い結晶はアミノ酸の一種

白い結晶はアミノ酸の一種

桶を使い終えたときに、白い結晶(カビのようなもの)が桶の内部に付いていることがあります。これはチロシンといって、アミノ酸の一種ですので、味噌の品質・桶・人体には問題ございません。むしろ長期熟成の証であり、発酵が活発な証拠です。

味噌桶は毎年使うこと

味噌樽は毎年使う事

桶は使わない期間が長いと急激に傷みます。毎年使っていただくことをお勧めします。また毎年お使いいただくことにより、菌が住み着き、お客様だけの味をお客様のためだけに醸してくれます。魂を込めて一つ一つ手作りで作らせていただいておりますので、温かい心で桶を可愛がっていただけたら最高の喜びでございます。

大阪 藤井製桶所 上芝

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
味噌屋の息子として産まれ、世の中の方々に有機のみそ、自然栽培のみその
”素晴らしさ”、”美味しさ”、”楽しさ”を
広めていくのが私の使命だと思い、お客様のため一生懸命、麹作り、甘酒作り、味噌作りに励んでおります。

最近の記事

   
みそ蔵見学
LINE友だち追加
  • Campany Information
  • レビューフォーム
FSSC認証ロゴ