【味噌マガ】大豆の収穫を迎える季節になりました
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■当たり前のことをいつまでも当たり前に…
越前有機蔵マルカワみそ
【味噌マガ】大豆の収穫を迎える季節になりました
蔵の菌と共に夢を醸す”味噌マガ”
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味噌マガ読者の皆様
こんにちは。マルカワみその河崎紘一郎です。
11月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
福井でもクマの出没がニュースになっています。クマは10月から11月にかけて「飽食期」と呼ばれる時期を迎え、12月〜3月の長い冬眠に備えて食べ物をたくさん蓄える習性があります。
山にどんぐりなどの食料が豊富にある年は、クマの行動範囲はおよそ半径6kmほどのようです。
しかし、不作の年にはその行動範囲が半径50kmにも及ぶといわれています。
直線距離にして100km。
100kmは東京駅から静岡県の御殿場あたりまでの距離に相当します。そう考えると、その行動範囲の広さに驚かされます。人間がばったりと出くわすのも何ら不思議ではありません。
スズメバチの巣を駆除し、木の実の種を運び、山の生態系を支えてきた「森の守り主」でもあるクマ。
かつて人と棲み分けがされて、共にあったその存在も、いまでは“厄介者”のように報じられることが多くなりました。クマに悪気があるわけではなく、自然環境の変化と都市集中の人間社会になった結果、深刻な社会問題へと発展してしまいました。
『適度な狩猟圧と、生息環境の保全』
この相反する二つのバランスがあってこそ、クマや森、そして、地方社会が健やかに保たれます。
自然と人が共に生きる関係は、発酵の世界とも似ています。
菌や微生物、素材、そして人の手。
それぞれが絶妙なバランスで関わり合うことで、調和のとれたお味噌が生まれます。かけがえのない自然や里山が、健全な形で次の世代にバトンパスできる構造で有りたいものです。
今回は「大豆の収穫を迎える季節になりました」というテーマでお届けいたします。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
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◆大豆の収穫を迎える季節になりました
今年も自社農園で大豆を育てました。その中で感じたポイントが2つあります。
まず1つ目は、前作でうまくいった耕し方を今年も取り入れたことです。
大豆の種をまく前に、圃場を2回耕起しました。これにより、土の中に残っている雑草の種を減らすことができたと感じています。
また、軽く握るとホロホロと崩れるような、やわらかな土に仕上げることができました。
次に、今年は空梅雨に頭を悩まされました。
梅雨の時期にほとんどまとまった雨が降らず、水不足が深刻化しました。農業用水の貯水率も日を追うごとに下がり、8月には取水制限が発生しました。
潅水(かんすい→農作物に水を与えること)のための水を十分に確保できず、圃場の一部では立ち枯れてしまう株も見られました。
また、畝間に潅水をしても、水が行き届く場所とそうでない場所があり、水の管理の難しさを痛感する一年でもありました。
そんな中で、いろいろな農家さんの姿勢を目にしました。「我先に」と自分の田んぼに水を引き込む方もいれば、みんなが使えるように偶数日と奇数日で取水を調整して、分け合う方もいました。
また、不平不満を言わず、黙々と自分にできることをやり続ける方もいました。
厳しい環境の中でも、農業に向き合う姿勢は本当にさまざまで、それぞれの考え方や行動から、多くの学びを得た日々でした。
ほんの少しだけですが自然と世間の厳しさに揉まれて、自分も一皮むけたような気がします。
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秋祭り 近くの他人が 親戚に
先日、町内で秋祭りが開催されました。毎年、お米の収穫がひと段落ついたこの時期に開かれ、五穀豊穣を祝い、収穫の神様を祀る神事も行われます。
祭りの案内用紙には、こんな言葉が書かれていました。
「一年に一度、町内の皆さまが顔を合わせて談笑されるのを楽しみにしています。万障繰り合わせのうえ、ぜひご参加ください。」
とても区長さんらしい文章だなと感じました。
当日は、オードブルやビール、焼きそばやBBQの香りが会場を包みました。福井県のソウルフードでもある「焼き鳥の秋吉」や「越前おろしそば」の振る舞いもあり、福引や青年部によるヨーヨー釣り、スーパーボールすくいなども行われました。子どもからご年配の方まで、笑顔あふれる一日となりました。
私は毎年、屋台の「縁日係」を任されています。どうやら子どもと精神年齢が近いらしく(笑)、「おっちゃ〜ん!」と声をかけてくれる子どもたちと一緒に、はしゃぎながら楽しみました。
「ご近所付き合い」という言葉には、今では地域特有のルールやマナーがあり、どこか面倒くさいものというイメージがあるかもしれません。けれど、実際は“ほどよい距離感”でお付き合いできれば、お互いにとって心地よい関係が築けるものだと思います。
自分の時間を大切にしながら、無理のない範囲で町内行事に参加する。私は、そんなふうに地域の方々とのつながりを育んでいます。
緊急時や災害のときによく言われる言葉に「遠くの親戚より近くの他人」という格言があります。
実際に大雪などの際には、町内で声を掛け合い、協力しながら乗り越えてきました。日頃のご近所付き合いがあるからこそ、いざという時に助け合えるのだと思います。
町内の秋祭りに参加して、あらためてそんなことを感じました。
長文を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
次回の味噌マガもお楽しみに。









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