【味噌マガ】お味噌の仕込み忘れはございませんか?

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■当たり前のことをいつまでも当たり前に…

越前有機蔵マルカワみそ

http://c.bme.jp/17/1527/5/557

【味噌マガ】お味噌の仕込み忘れはございませんか?

蔵の菌と共に夢を醸す”味噌マガ”

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味噌マガ読者の皆様

こんにちは
マルカワみその河崎紘一郎です。

5月にさしかかりいかがお過ごしでしょうか?
5月6日からは暦の上で立夏(りっか)となり、夏の気配が立ちます。

自社農場でも大麦が穂を出し、大豆の種まきの段取りが始まります
春の息吹を感じますが、夏にむけての気配も感じるようになりました。

過ごしやすい期間は限られていますが、この立夏を有意義に過ごしたいものですね。

それでは2023年5月のメールマガジンを配信させていただきます。
お楽しみいただけたら幸いでございます。

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お味噌の仕込み忘れはございませんか?

2023年も5ヶ月が経ちましたね。
冬を越えて暖かな春の陽気に、今では半袖でも過ごしやすい季節になりました。

さて皆様は今年、お味噌を仕込みましたか?

お味噌はスーパーなどで市販の商品を購入することができますが
手作り味噌は、手作りならではの風味を醸し出します。

今からの暖かな時期、お味噌は徐々に発酵が深まっていきます。

熟成したお味噌を掘りだすとき、木桶の重石を外してみると
『こぽっ、ぷくぷく。』と発酵による炭酸ガスの音が聞こえます。
気温が20度以上あると、熟成蔵でしばしば耳にします♪

お味噌さんが『こんにちは、元気ですよー♪』と呼んでいるみたいです。

この音を聞くためには、ある程度の仕込み量が必要になりますが
ご家庭でお味噌を仕込むとそんなお味噌の息吹に出会えるかもしれませんよ。

実は春先に仕込むお味噌は、冬場に仕込むお味噌とは少し違った熟成の道のりを歩みます。

お味噌といえば「寒仕込み」として冬場の仕込みが主流となっていますが、春先の仕込みでも決して遅くはありません。

味噌業界では「全国味噌品評会」という、醸造技術を高めるための品評会が毎年開催されています。
出品されるお味噌の中には、寒に仕込んだ味噌ではなく、あえて春先仕込みの味噌を出品する醸造元さんがいらっしゃるほどです。

そんな春先仕込みのお味噌は「さくら味噌」とも呼ばれています。

当店ではこだわりの大豆や麹、塩などの原料を多様にご用意しております。
冬場に時間が取れなくて今年は諦めていたけれど、まだ間に合うのならお味噌を仕込もうかな?春先の仕込み味噌にも挑戦してみようかな?という方や、手作りみそに興味を持たれた方は、ぜひ店舗やホームページへ遊びに来てくださいね。

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よしあしの なかをながれて しみずかな
(引用句:仙がい義梵)

昨年、収穫した大豆の汚粒(おりゅう:汚れた大豆)について調べていました。
出来上がった商品の汚れをなんとかしたいと躍起になり、農機具メーカーさんやJAさん、先輩農家さん、インターネットや書物、コンバインの取り扱い説明書などで調べました。

そして、原因が判明しました。
私の行った段取りや選別工程の順番、回数などが不十分だったのです。

ここだけの話、これが原因か?と気づいたときには、とても落ち込みました。自分に対して悔しかった気持ちは今でも覚えています。

しかし、この問題と向き合ったことで新たな知識を得て、若干ではありますが、大豆に対する引き出しを増やすことができました。

仕事や自分の生活の中で、失敗したときも、うまくいったときも、それは表裏一体の流れでつながっている時があります。
ましてや微生物や自然相手ですと、そのようなことは顕著かもしれません。

味噌作りも一歩一歩。
良し悪しに一喜一憂せず、真摯に受け止めたいものです。

土作りから味噌作り、味噌作りから土作り。

そんな事を心がけて、今日も襟を正して営業していきます。

最後までご覧くださり誠にありがとうございます。

次回の味噌マガもお楽しみに。

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
高校卒業後、日本料理の勉強がしたいと思い辻調理師専門学校入学。
日本料理特待生制度合格、2006年卒業生代表として答辞を行う。
大阪の梅田にある日本料理店に就職し、日本料理を学ぶ。
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
NHK文化センター様 味噌作り教室の年間認定講師

これからも健康に貢献出来る商品作りを続けてまいります。

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