【味噌マガ】夏、真っ盛り。大豆も草も伸び盛り。

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■当たり前のことをいつまでも当たり前に…

越前有機蔵マルカワみそ

http://c.bme.jp/17/1527/5/557

【味噌マガ】夏、真っ盛り。大豆も草も伸び盛り。
蔵の菌と共に夢を醸す”味噌マガ”

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味噌マガ読者の皆様

こんにちは
マルカワみその河崎紘一郎です。

8月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
こちら福井でも梅雨が明け、日中の気温が35度を超える日が続いています。
このような時期、私は温かいお味噌汁ではなく、作った後に冷蔵庫に入れて冷やしたお味噌汁を飲んでいます。
冷やし味噌汁は温かいお味噌汁にはない、日本酒のようなキュッと締まったキレが生まれるんですよ♪

2023年8月のメールマガジンを配信させていただきます。
お楽しみいただけたら幸いでございます。

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◆夏、真っ盛り。大豆も草も伸び盛り。

皆様はこの夏にやってみたいことはありますか?
避暑地に行ったり、海水浴やキャンプ、マスクを外して夏を満喫される方も多いのではないのでしょうか?

私は除草の夏を満喫しています(笑)

大豆畑では大豆が本葉を出し、すくすくと伸びています。
可憐な花も咲き始めてきました。
ところが、大自然の営みは生易しいものではなく、ほかの草もぐんぐんと伸びています。
雑草と呼ばれる草は、葉っぱの中に二酸化炭素を濃縮させる機能があるため、水分や窒素分を効率よく光合成(C4型光合成)できるのが特徴です。

一方で、葉の中に二酸化炭素を濃縮できず、効率が劣る光合成(C3型光合成)のサイクルを回すのが大豆なのです。
光合成のサイクルが違うため、同じ環境であっても作物の成長速度にどうしても差がでてしまうのです。草に負けるというのは、ごく自然の仕組みなのですね。

光合成の仕組みはカルビン・ベンソン回路で成り立っています。
この仕組みは高校の授業で習ったのですが、学生時代は生物学がとっても苦手で、毛嫌いして敬遠していました。発酵にかかせない微生物の分野も生物でして、教科書を開くだけで嫌だったのを今でも覚えています。

先生が黒板でカルビン・ベンソン回路を熱心に説明していて「ここはテストに出るでの。」と言っていたことを思い出しました

もっと真剣に熱心に勉強しておけばよかったと、今になって後悔しています。
「後悔先に立たず」は私のためにあるような言葉だと感じました(汗)

いろんな物語がある夏。
受験を控えた学生にとって学力を伸ばすのも夏。
学生時代はとっくに過ぎ去ってしまったので、仕事の「実力」が伸びる夏になるように、草取りをしながら精進していきます。

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わすれない あいがつまった おべんとう

3年前に亡くなった祖父には6人の兄妹がいます。
先日、祖父の妹の訃報を受けました。
幼少期から本当に可愛がってくださり、私も大好きで大好きで「北村のおばちゃん」という愛称で呼ぶなど、私も懐いていました
トラクターから降りてきた父がなんともいえない表情で「北村が亡くなった」と言った時の驚きと悲しみは忘れることができません。

私が中学に入学する前のことでした。
妹が火傷で長期入院することになりました。
母親は妹の付き添いで病院へ行くために、家の中では不在が続きました。

そんなとき、北村のおばちゃんは中学でお弁当がなくて、紘一郎くんがいじめられるといけない!
「購買のパンは買わなくていいよ。私が作るから。」
と、毎日登校する前にお弁当を用意してくださったのです。

おばちゃんのお弁当生活は確か2ヶ月ほど続いたと記憶しています
育ち盛りということもありましたが、私がおばちゃんのお弁当を残すことは一度もありませんでした。
母親のお弁当に戻ってからは、お弁当の味が落ちたな~と罰当たりなボヤキをしたこともありました。

亡くなる一年ほど前、おばちゃんに、中学のお弁当の件、本当にありがとうございました。とお礼を伝えたときがあります。
おばちゃんは「あのときは若さがあったなぁ…」と、しみじみ。
そして、そのお弁当は『愛』だったんだよ。と言ってくださいました。
祖父への感謝。実家への感謝。そして紘一郎くんが好きで可愛いからついつい作りたかったんだよ、と。


…不思議な出来事が一つあります。
実は、訃報を聞いたとき、農作業中の私はラジオ代わりに音楽をかけていました。
その時に流れていたのは、ディズニー映画『リメンバー・ミー』の曲でした。
しばらくすると曲が終わり、ほかの曲になりました。
いつものように音楽が流れていましたが、突如巻き戻したかのように、再びリメンバー・ミーが流れだしました。
機械がたまたま誤作動しただけかも知れません。しかし、北村のおばちゃんが私のこと忘れないでね。リメンバー・ミーだよ。と音楽を通じて語りかけてくれたのかなと私は感じました。

レーキという農具で土を整地していましたが、涙のレーキがけはとてもとても辛く感じました。

最後までご覧くださり誠にありがとうございます。

次回の味噌マガもお楽しみに。

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
味噌屋の息子として産まれ、世の中の方々に有機のみそ、自然栽培のみその
”素晴らしさ”、”美味しさ”、”楽しさ”を
広めていくのが私の使命だと思い、お客様のため一生懸命、麹作り、甘酒作り、味噌作りに励んでおります。

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