【味噌マガ】大豆畑からの豆だより

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■当たり前のことをいつまでも当たり前に…

越前有機蔵マルカワみそ

http://c.bme.jp/17/1527/5/557

【味噌マガ】大豆畑からの豆だより

蔵の菌と共に夢を醸す”味噌マガ”

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味噌マガ読者の皆様

こんにちは。
農園担当の河崎と申します。

9月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
気温が下がり過ごしやすくなりましたね。

今回はマルカワみそ自社農園の様子などをお伝えしたくて筆をとりました。

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◆大豆畑からの豆だより

マルカワみそには、初代河崎宇右衛門(かわさきうえもん)が安永2年(1774年)に分家独立した際、本家からのれん分けで譲り受けた土地(約1町5反)があります。

その土地で、2010年から農薬や肥料を使用せずに、大豆を育てています。

私は今年の9月で就農して1年になります。

右も左も分からない私ですが、上司や同僚と日々一緒に、どうやったらいい大豆ができるか?と試行錯誤しながら、土作り、大豆作りをしています。

今現在の大豆畑の様子は、豆の鞘が少しずつ実っている状況です。

毎日、早朝から鍬や鎌を用いて手取り除草をし、お客様がご満足いただけるような商品をお届けできるように取り組んでいます。

大豆は鞘が実る前に花が咲きます。

大豆の花は「花が咲いたので私を見てね!」と言っているかのように、すぐ目につく場所に咲くのではなく、枝の節近くの日光が届くか届かないかといった控え目な場所に、可憐に咲いています。

そんな奥ゆかしい花の姿を見ていると、私はグラグラっと心惹かれてしまいます(笑)

味噌作りには『素材に勝る技術なし』という格言があります。

私の腕ではまだまだ未熟ですが、良いお味噌が作れる大豆を育てられるよう、今後も精進してまいります。

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編集後記 

まめつくり いのちつくりて ひとつくる


「帰化アサガオ」という植物をご存じでしょうか?

帰化アサガオとは、外国の雑草種子が混ざっている飼料が日本にやってきて、家畜糞尿堆肥や運搬などを通じて広がった外来植物です

外来雑草のため、大きな天敵も存在せず、温暖化の影響で広がる範囲や成長速度が非常に速いのが特徴です。

この帰化アサガオ、実は大豆を育てる上でとても厄介な植物なのです。

アサガオのツタが絡みついて、生育の邪魔になるからです。

絡みついているツタは、取り除こうとすると手間もかかり、なかなか思うようにいきません。

しかも、根が地下茎のような張り方をしているのです。

肉眼で見える帰化アサガオを取り除いても、地下茎からの自己再生が非常に脅威なのです(汗)

土の中をクワで打つと、鉛筆の芯の太さのような真っ白い茎が、何メートルと蔓延っていることもあります。

私は「エノコログサ(ねこじゃらし)のような大きな草よりも厄介で、始末の悪い草だな~」と、去年から草取りに来て下さっている従業員さんにため息まじりに言いました。

すると「始末に負えない雑草ですし、あぜ道やその部分(農作物とは関係ない部分)に除草剤を散布したらどうか?」と提案してくださいました。

私はその従業員さんに、なぜ小さな味噌屋が10年以上前から農業に取り組んでいるのかを説明しました。

前社長の河崎宏は10代~20代の時、自分の進路や将来について、自分とは何か?自分自身の在り方、食に対してのあり方について悶々と悩み、自問自答しました。

その結果『議論より実践。無農薬の味噌を作りたい!』という決意のようなものが生まれました。

30代には、「有限会社 瑞穂」という農業生産法人を立ち上げ、無農薬のお米作りに着手しました。

農業に携わっていく中で、
『土→食べ物→健康→充実した人生』という理念図もできました。

また、農薬や除草剤がいけないとか添加物がいけないとかそのような考えではなく

『食べものはいのちの源。食は生命産業、農は環境産業。』

という考え方ができあがりました。

誰の受け売りでもなく、
自分の実体験、血と汗と涙からくる考え方そのものでした。

その考え方は、河崎宏の人生の羅針盤のようなものであり、会社の礎になっていくものでした。

がむしゃらに仕事をして過労がたたり、入院したこともありました

そんな考え方があったからこそ、今の従業員さんや、生産者さん、仕入れ先、取引先様やお客様とのご縁をいただくことになったんですよ♪

その話をしたら

「そのような考え方で食べ物を作っている社長さんや会社があったんですね。素敵ですね。」と心から納得した様子で応えてくださり、嬉しかったです。

長文を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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