【味噌マガ】江戸時代から愛飲されているもの。それは甘酒。

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■当たり前のことをいつまでも当たり前に…

越前有機蔵マルカワみそ

http://c.bme.jp/17/1527/5/557

【味噌マガ】江戸時代から愛飲されているもの。それは甘酒。

蔵の菌と共に夢を醸す”味噌マガ”

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味噌マガ読者の皆様

こんにちは
マルカワみその河崎紘一郎です。

こちら福井では大麦の収穫と大豆の種まきが無事にすみました。
「寸麦、尺水を恐れず、尺麦、寸水を恐れる」という言葉が
農業書には書かれています。
収穫間近の麦は、少量の水で品質低下、穂の発芽を招いてしまいます。
今年は排水対策と種まきの工夫の効果が出たのか、お陰様で収量が増えました。
自然の恵みに感謝したいものです。

2023年7月のメールマガジンを配信させていただきます。
お楽しみいただけたら幸いでございます。

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◆江戸時代から愛飲されているもの。それは甘酒。

皆様は甘酒にどのようなイメージがありますか?

ひなまつりに振る舞うイメージ。
自動販売機にも陳列されている森永製菓さんの赤い缶。
初詣の出店などで湯気が立つ甘酒をもらい、身体を温めるシーン。
飲む点滴の代名詞として健康にいいイメージ。

いろんな印象をお持ちだと思いますが、江戸時代には夏場に夏バテ防止のために
広く愛用されていました。冬に飲んで身体を温めるイメージがあるかもしれませんが、実は夏に最適なのです。
江戸時代には甘酒売りという甘酒を売り歩くことを生業にしていた方もいらっしゃいました。長屋が続く道を、甘酒売りさんが天秤を背負って桶に入れた甘酒を売り歩く姿は趣がありますね。

『あまざけ~、あまざけはいらんかね~♪』(石焼き芋風に♪)

甘酒には疲労回復に効果のあるアミノ酸、ビタミンB群、ブドウ糖が豊富に含まれており、夏バテ防止のために甘酒を飲むことは理にかなっています。

「飲む点滴」は伊達じゃない!と感じずにはいられないですね♪

江戸時代の方は栄養学や疲労軽減の論理的な考え方は知らなかったと思いますが、どうしたら夏バテせずに過ごせるか?ということを実体験から試行錯誤されていたように感じます。

甘酒を題材とした俳句、資料などは多数実在しており、特に正徳2年(1712年)に発刊された和漢三才図会の資料には、甘酒の飲み方は麹を残したまま飲むか、しぼって飲むと書かれています。

甘酒の粒タイプとスリタイプは300年以上前から好みがあったのですね。

そんな江戸時代から愛飲されている甘酒。
江戸時代の方は夏の暑さを和らげるためにこれを飲んだんだよな…と想いを馳せながら召し上がると、300年前にタイムスリップしたような気持ちになるかも知れませんよ♪

興味のある方はHPやお店に遊びに来てくださいね。

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はこびだす みそのおもい うんぱんき

お味噌を運ぶ時には運搬機という機械を使います。
弊社で使用している運搬機は中古で購入したものです。

私が駆け出しの時に使用していた機械ですが、
シンプルながらも頑丈で、小回りも利き、よく考えられた設計でした。
非常に年季の入った機械でしたが、整備しながら乗りまわしていたのを今でも覚えています。

先日、運搬機の新調を検討すべく愛知県に赴きました。
会社では新調する方向で話がすすんでいます。

味噌とはなんぞや?と知るためには、弊社の仕込み規模ですと1,000トン(桶約350本)のお味噌を掘り出す必要があります。
今の運搬機はマルカワみそに来てから3,000トン以上のお味噌を運搬してきました。
現場の一番近くにいて、お味噌に精通しているのは、この運搬機かも知れません。

暑い日も寒い日も、風の強い日も、雨の日も、陰日向なく支えてくれた運搬機には感謝しかありません。

幼児期には哺乳瓶に味噌汁の上澄み液が入っていた私ですが、小さい時からお味噌に触れていても、お味噌の良し悪しや、なんたるかもまだわからない一年生です。
汗とお味噌が染み付いた運搬機には、なんだか戦友みたいな感情が生まれています。

塩気の多い過酷な職場でよく頑張ってくれています。

最後までご覧くださり誠にありがとうございます。

次回の味噌マガもお楽しみに。

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
高校卒業後、日本料理の勉強がしたいと思い辻調理師専門学校入学。
日本料理特待生制度合格、2006年卒業生代表として答辞を行う。
大阪の梅田にある日本料理店に就職し、日本料理を学ぶ。
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
NHK文化センター様 味噌作り教室の年間認定講師

これからも健康に貢献出来る商品作りを続けてまいります。

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