桶職人さんの木桶(板目)

桶職人が作った板目の味噌用木桶

若手の桶職人さんにお願いして、手作り味噌の手作り味噌による手作り味噌のための木桶を作ってもらいました

木桶で仕込むとお味噌の発酵する菌が住み着き、その桶独特の風味を醸すことができます。

ご家庭でも本格的なお味噌作りが楽しめます。

定期的に直しながら風土やお客様にマッチしていくのが木桶

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桶や樽は直しながら永く使い続けられる道具です

逆に言うと直しをしながらでなければ永く使うことは難しい道具です。
桶や樽は大きく分けてに側板と呼ばれる本体の木の板と、底板、箍(たが)の三つで作られています。
この中で一番痛みやすいのが箍です。側板と底板を締め付けるのが箍で、一番負担の大きいのです。
木と木を合わせて箍の締め付ける力だけで水が漏れない物にしないといけません。その為、箍は負担が大きいのです。箍が緩むと底は落ちて来てしまいますし、側板もバラバラになってしまいます。

使い込んでいくうちに箍(たが)を手入れしていくのが長持ちする秘訣

適正な時期には箍を変えてあげることが永く使う為の基本になります。
木材でもある側板は年々痩せてきます。桶や樽は白木です。白木とは塗装を施していない物を言います。

白木の良い所は空気を通し水分を適度に保水するところにあります。
水を含むと膨張し、水分が無くなり乾燥すると伸縮します。
新しく作られた桶や樽は膨張伸縮が激しい物が多く、使い続けることで膨張伸縮を繰り返し、木も痩せてきますが、その分膨張と伸縮の幅が小さくなってきて安定してきます。

古い桶や樽は実を言うと新しく作られた物より直しの頻度が少なくなるのです。決して新しい物が一番イイのではなく、使い続ける中で少しづつ良い道具となるのが桶や樽の特徴です。また、手作り味噌も木桶で仕込んでいくうちに独特の菌が住み着いてその桶独自の風味を醸すことができます。それを桶くせと呼びます。

職人さん曰く一昔前まではそこらに桶屋、樽屋がおり、輪変えを頼みに来る方が多かったそうです。
職人さんの師匠も新しく作る物と直す物、仕事の数としては直す仕事の方が多かったようです。

マルカワみそではアフターフォローもバッチリ!

マルカワみそでは職人さんとの交流も兼ねてお客様の桶のメンテナンスを全面的に応援しております。

桶の修理に定期的に職人さんに来てもらったり、桶のメンテナンスのアドバイスを頂くこともできます。桶会員になられたお客様はアフターフォローという面で非常にお得でございます。

塩気の強い物を発酵させる桶や樽は基本的に板目を使用する

木材には年輪があります。

この年輪とは、夏目、冬目と言い色の薄い部分が夏目色の濃い部分が冬目です。夏目は木の生育が大勢な時期に出来上がった組織です。

なのでスポンジのように柔がで水を良く含みます。色の濃い冬目は寒い冬の中で出来た組織ですので密度が高く硬いので水分通さないで閉じ込めておくのに適しています。この板目は水分を閉じ込めておくに適している材料の使い方なのです。
特に柾目に比べて塩分などを濾しにくいのが特徴的で、昔から貯蔵と貯蔵運搬目的に使われて来た昔ながらの木の特性を生かした板目の使い方です。

漏れについて

漏れ方にも2種類あります。
一つは一滴、一滴、と漏れる漏れ方とじわーっと滲み出でくるような漏れ方とありますが、もしもポツン、ポツンと落ちる漏れ方をしている桶と樽は要注意?何か不具合が出ている証拠です。
じわーっとと染み出る漏れは使い続けるうちに止まることが大半なので大丈夫な場合が多いです。
漏れ無い桶や樽を作っておりますが、白木の特性上じわーっと滲み出でてくる漏れが出で来る場合もあります。

木桶のサイズについて

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手作り味噌はなるべく空気に触れないほうが良い味噌ができます。
その為、なるべく口径の狭く細長い設計にしました。

画像に書かれているサイズは3kg、6kg、10kg、20kgの4種類でございます。なお手作りのためサイズが多少前後することがございます。予めご了承くださいませ。

木の桶の蓋も釘を使わない埋込み式

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味噌桶の蓋も釘を使わず、組み込み式のタイプにしました。
中蓋と外蓋の2種類がセットになってついてきております。

作っている風景

桶を作っている職人さんと木桶についてお話をするために徳島まで会いにいきました

手慣れた手つきでしたが丁寧に桶を作っているのが印象的でした。

木桶を作っている職人さんの現状について

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木桶を作っている職人さんがどんどん高齢化、後継者不足で少なくなっていっております。

日本古来から伝わっている素晴らしい工芸技術がどんどん廃れていくのが寂しいと感じておりました。

会社としてなんとかしたいな。。。けどどうしたらいいのかな?木桶でお味噌を作っていけるかな?
そんな中であったのが、気概のある若手の桶職人さんでした。

作っている現場と人となりを拝見して、感じました。この方の桶を販売していきたい。応援したい。

そんなことを感じました。ブログでも職人さんとの出会いの記事がかかれております。よろしければご覧ください。

作っている若手の桶職人さんたち

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徳島で桶を作ってい原田さんです。おひつなどを作っている会社で製造技術もさることながら、モノ作りのこだわりの高さで工場長に抜擢された実績もあります。芯の通った気概のある桶職人さんで、桶にたいするこだわりや熱さは半端ではありません。

苦労話やいろんな想いを聴いたら、この人の作った桶を買いたいな。応援したいな…。そう感じた素晴らしい方です。

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長崎の五島列島で桶を作っている宮崎さんです。
宮崎さんは20代の桶職人さんですが幼少期から祖父から桶作りを習っていました。また、木材を自分でカットしているのも特徴的です。どんどん桶を作っている職人さんが少なくなっているのを非常に危惧されている方でもあります。

しっかりとした方で木桶のワークショップなどもされており、前例にとらわれない柔軟な発想でおけ作りをしております。

桶屋さんからのメッセージ

板目と柾目の違いについて

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木材のカット方法には板目と柾目があります。この木材のカット方法で大きく木の桶の性質が異なってきます

お味噌などの塩気の強い物を発酵する桶は基本的に『板目』の素材を仕様します。

理由は年輪に沿った部分が漏れなどを塞ぐ役割があるのです。

木目の豆知識『夏目と冬目』

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木には年輪と呼ばれる部分があります。そして、一年中木は成長をするのですが、夏の時期と冬の時期で育ち方が違うのです。

夏に育った時期を『夏目』。そして、冬の時期に出来上がった木目を『冬目』といいます。

色の薄い夏目は木の生育が大勢な時期に出来上がった組織です
そのため、スポンジのように柔らかく水を良く含みます。

色の濃い冬目は寒い冬の中で出来た組織ですので密度が高く硬いのが特徴です。水分通さない性質なので、閉じ込めておくのに適しています。
この板目は水分を閉じ込めておくに適している材料の使い方なのです。
特に柾目に比べて塩分などを濾しにくいのが特徴的で、昔から貯蔵と貯蔵運搬目的に使われて来た昔ながらの木の特性を生かした板目の使い方です。

この記事は 河崎紘徳(かわさきひろのり) が書きました
2007年マルカワみそ入社。
2015年福井県最年少でみそ一級技能士合格(国家資格である技能検定制度)
味噌屋の息子として産まれ、世の中の方々に有機のみそ、自然栽培のみその
”素晴らしさ”、”美味しさ”、”楽しさ”を
広めていくのが私の使命だと思い、お客様のため一生懸命、麹作り、甘酒作り、味噌作りに励んでおります。

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