木桶と味噌カメで仕込んだ味噌の違い
木桶と味噌カメはどう違うのか?をまとめてみた
マルカワみそでは味噌作りの容器として、木桶と味噌カメをご用意しています。
お客様から『木桶と味噌カメではどう違うの?』とお問い合わせをいただきますので、その違いをご説明させていただきます。
どちらも発酵文化と身近に携わってきており、歴史も非常に長く、使い込んでいくうちに馴染んでいく特徴があります。
木桶の特徴
木桶の長所
- 毎年仕込むと桶に発酵の菌が住み着く
- 仕込んだお味噌に木の香りが移る
木桶の欠点
- 少しの温度や湿度によって木の膨張・縮小が起きるため、モレる場合がある
- 桶の保存方法や管理に専門知識が必要
- 桶が水分を吸って味噌の重量が減る場合がある
木桶の長所は、なんといっても使い込んでいくうちに発酵する微生物が住み着くことです。それによって、個性的なお味噌が出来上がります。
しかし欠点として、使っていくうちにモレが生じてしまうことがあります。また、なるべくメンテナンスを楽に行っていただけるよう当店の木桶は作っておりますが、取扱いや保管には注意が必要です。(⇒木桶のメンテナンスについて)
味噌カメの特徴
味噌カメの長所
- メンテナンスが不要
- 容器の劣化がなく、丈夫で半永久的に使える
味噌カメの欠点
- 強い衝撃を与えると破損してしまう
- 桶よりも重量がある
- 桶よりも高価である
味噌カメの長所は、木桶よりも丈夫で長く使えることです。またお手入れは不要で、味噌がモレて減ることもありません。また歴史上、高温の地方ではカメ仕込みの文化が発展していました。
しかし、味噌カメは強い衝撃を与えると割れてしまいます。そして、カメ本体の重さも3kg程あります。
【まとめ】双方の長所と欠点を考慮して選びましょう
木桶も味噌カメも職人さんが丁寧に作り上げたものなので、どちらでもお味噌はおいしく熟成できます。
それぞれ異なる特徴がありますので、長所と欠点を考慮してお選びいただければと思います。